[重要] 8月16日(日曜日)武徳会全国大会中止 - 今後の対応について

関係支部責任者、会員各位

コロナウィルス蔓延における、今後の対応について

平素は本会運営に、多大なるご協力とご理解を賜り誠に有り難うございます。まず初めにコロナウィルスで亡くなれた方々に心よりご冥福をお祈りするとともに、治療中の方々の早い回復をお祈り申し上げます。そして現場で従事されている医療関係者の方々には心から感謝申し上げます。

現在ご承知の通り、世界中でコロナウィルスが拡がり、そのほとんどの国で緊急事態宣言が出されています。国内も日々刻々と状況が変化し先を読むことができません。また収束に関して、私個人的には半年ほどで収束をしてくれたらという希望がありますが、本当に安心できるようになるのは年単位ではないかと考えています。本会ではこの事態を非常に重く受け止め、国家、厚生労働省の基本対処方針、東京都、埼玉県知事、日本スポーツ協会からの提言、拡散防止方針を元に下記の催事等を中止と致します。

  1. 4月26日(日)総本部主催定期審査会(近隣支部)
  2. 8月16日(日)国際玄制流空手道連盟 武徳会 全国大会
  3. 指導者研修会、技術講習会、玄制流組手研究会

理由は支部責任者、会員、会員ご家族の命が第一だからです。 
私達がうつされるリスクもありますが、逆に保菌者となり、うつすリスクもあるということを認識しなければならないと考えております。この決断が大袈裟だと捉えられたとしても、何もないということを保証できる人は誰もいません。

京都大学の山中教授はこう仰っています。「新型コロナウィルスはすぐそこにいるかもしれないと自覚することが大切です。桜は来年も必ず帰ってきます。もし人の命が奪われたら二度と帰ってきません」。 私は、1人として会員を失いたくはありません。命さえ無事であれば審査や大会はいつでもできます。

国内外では、御周知のとおりすでに倒産や、何千人単位で休業させている会社もあり、海外支部のある国々では外出禁止令が出ており、日本よりも厳しい状況下にあることを確認しています。

私自身も対岸の火事ではありませんが、今はこらえる時期であると認識しています。

歴史を振り返れば、多くの戦争、天災、ウィルスによる危機がありました。そのたびに人間はそれらを乗り越えて今に至ります。今の状況も必ず収束する日が来ます。

まずは自分、家族、そして会員の皆様を大切にすることを第一優先に考えた行動をお願い致します。

当たり前であった世界が当たり前では無くなるこの状況だから観えること、解ること、そして出来ることがあると思っています。武道を修練する私達にとって、最も大切なことは自らの身の在り方、考え方です。今だからこそ、命あることに感謝をして、気遣い、支え合い、結束を高め、コロナウィルス収束後に思い切り羽ばたけるよう、そのための準備の時間として頂けるよう願っております。私自身はあらためて原点に返り、より会員の方々と向き合えるようにすすめて参ります。そして、武道の本質である自らと向き合うことを主とした空手道を、会員の皆様に伝えていくための準備期間として使いたいと思っています。

各支部責任者、会員の皆様におかれましては、この事態ではありますが是非、より前向きに捉え過ごして頂けるようお願い致します。

今回の決定につきましては、ご迷惑をお掛け致しますがどうかご理解とご協力のほど宜しくお願い申し上げます。今後も臨機応変に動いて参ります。

どうか自らを含め、命を大切にして頂くようお願い致します。

最後に、また玄制流武徳会の仲間が集い、審査会や講習会、全国大会が盛大に行える日が来ることを楽しみにしております。

2020年4月2日

国際玄制流空手道連盟 武徳会
会長 土佐 樹誉彦